不動産購入の際に注意すべき点はいくつかありますが、階高もそのひとつに挙げられます。
階高によって、その物件の住み心地が左右され、将来的にはリフォームのしやすさにまで関係してくるからです。
そのうえ、その建物の資産価値にまで影響するとなれば、どうしても無視するわけにはいきません。
今回は、不動産購入における階高の重要性について解説します。
不動産購入をするなら知っておきたい!階高の概要と重要性とは?
階高とは、下の階の床面から上の階の床面までの高さのことを指します。
床や天井の見えない部分の厚さが含まれるため、見た目では判断が難しく設計図しか確かめる方法はありません。
また、一度建物を建ててしまったら変えられないという特徴があります。
なぜそこまで階高が重要になるのかというと、低すぎると将来リフォームできない可能性があるからです。
しかし、今のところリフォームの予定はないという方でも、気にせずに不動産購入をするのはおすすめできません。
リフォームが必要になる可能性はゼロにはならないうえに、将来的には売却を視野に入れることになるかもしれないからです。
もしリフォームが必要になったとしても、階高が低すぎるとリフォームはできません。
売却することになったとしても、リフォームができないのであれば当然その資産価値は低くなり、期待した金額で売れない可能性もあるのです。
そのため、不動産購入の前に階高の重要性を理解し、きちんとチェックしておく必要があります。
不動産購入時における階高の重要性と天井高の関係とは?
階高と似ているようで、まったく異なるのが天井高です。
天井高とは、室内の床の上から天井の下の面までの高さを指します。
これは室内の床と天井の仕上げ方法によって変化するため、建物を建ててしまったあとでも変更が可能です。
天井の構造には、直天井と二重天井の2つがあり、二重天井の隙間は換気ダクトや電気配線のためのスペースとなります。
同じように、床にも直床と二重床が2種類の構造があることを知っておきましょう。
二重天井や二重床であれば将来的にリフォームが可能ですが、直天井や直床ではそうはいきません。
しかし、マンションなどでは天井を直天井にして、天井高を確保している物件もあります。
そうすれば階数が多くなり、それだけ販売戸数を増やせるからです。
そのため、建物の天井高よりも階高のほうがその重要性は高いといえます。
また不動産購入の際は、天井が二重天井になっているかどうかも確かめておいたほうが良いでしょう。