労働などが理由で長い期間日本で生活をすることが決まり、なかには家の購入を検討する方もいるのではないでしょうか。
そこで気になってくるのが、永住権なしでも住宅ローンは組めるのかといった点です。
結論から申し上げますと、永住権が無くても住宅ローンを組むことはできます。
しかし、簡単な話ではないのが現状です。
こちらでは、住宅ローンを組むことができる条件や対策について解説していきたいと思います。
永住権とは
永住権(えいじゅうけん)とは、外国人が期間を制限されることなく、滞在国に永住できる権利のことを言います。
取得すると、就労制限がなくなり、賃貸借契約なども楽になります。
素行善良であること、独立生計要件(資産・技術)を満たしていること、国益であると認められる者といった条件が満たされていれば、申請が可能になります。
上記の条件をクリアするまでも数年~十数年必要になり、申請期間もだいたい4か月かかるため、長い道のりが必要です。
永住権なしでも住宅ローンは組むことは可能なのか
すべての金融機関でローンを組めるというわけではなく、永住権が絶対条件という銀行がほとんどで、選択肢が限られてしまうのが現状です。
住宅ローンが組みにくい理由
●母国へ帰るなどが理由で、国外へ出てしまったとき追跡がしにくくなるため
●日本語での契約のやり取りが難しいため
●収入が安定して得られるのかが不明なため
永住権がない場合でも住宅ローンが組める金融機関
●新生銀行
●SMBC信託銀行
●中國銀行
●交通銀行東京支店
●東京スター銀行
●三菱UFJ銀行
などがあります。
これらの銀行それぞれに条件がありますのでご確認ください。
日本自体も積極的に外国人を受け入れている傾向にあるため、住宅ローンの規定改定を自主的におこなっている銀行もいくつかあります。
しかし、場合によっては利息が高かったり、日本国籍をもつ親戚や知人に保証人を頼まなくてはならないなど、条件は厳しいといえます。
永住権なしの外国人が住宅ローンを組むための対策とは
それでは、永住権なしでも住宅ローンを組むための対策について記載します。
●日本人の配偶者や知人に保証人になってもらう
●母国の日本支店の銀行を利用する
●頭金を多く出す
上記の対策もあくまで可能性が高くなるという話ではありますが、条件としては有利になるといえます。
外国人のローン審査の内容
●居住年数
●書類を揃えることが可能か
●健康状態と年齢
●勤続年数と最低年収
●返済負担率
上記の確認事項の条件を満たすこともローンを受けられる条件に関わってくるため、事前に確認しておきましょう。