日本において、古くからなじみの深い木造建築。
最近は木造住宅専門の住宅メーカーもあり、木造のマイホームを検討している方も多いのではないでしょうか。
今回は、建物構造が木造である住宅にはどんな特徴があるのか、メリット・デメリットを中心に解説しますのでぜひ参考にしてみてください。
建物構造を木造にした場合のメリットは?
●建築費用が安い
ほかの構造と比較して工期も短く、費用がダントツで安いといえます。
●間取りの可変性に優れる
木材自体が軽量で加工性が高いため施工しやすく、間取り変更にも柔軟に対応できます。
●鉄筋コンクリート造と比較すると梁がない分広くなる
RC造は天井の大きな梁により圧迫感を感じることがありますが、木造は梁が屋根裏に隠れており、すっきりした空間が広がります。
●技術や素材が発展し耐久性も高くなっている
木造といえば「地震時に不安」と思う方も多いですが、素材や建築技術が向上し、耐久性も高くなっています。
●モバイルWi-Fiなどとの相性が良い
鉄筋コンクリート造などと比較すると、木造は電波をとおしやすく、Wi-Fiもスムーズにつながります。
建物構造を木造にした場合のデメリットは?
●防音性に決定的に難がある
木材は通気性が良い反面、音も通しやすいため、生活音が聞こえやすくなります。
●保温性が低く、冷暖房の効率が落ちる
木造住宅は気密性が低いため保温性が低く、冷暖房が効きにくくなっています
●古い物件は木材が傷んでおり、耐火性や耐久性に問題がある
ほかの構造に比べ、木材は年月が経つと傷みや劣化が進みやすく、築古物件の場合、火災時の火の回りが早い傾向があります。
●シロアリ、キクイムシに弱い
虫に弱いのが木材の大きなデメリット。
シロアリやキクイムシの被害に遭わないよう、防虫対策が必要です。
建物構造で木造を選ぶのがおすすめの方
ほかの構造と比較すると、木造住宅は建築コストを抑えることができます。
同じ専有面積であれば、RC構造などよりも広い間取りの設計が可能なので、費用を抑えて広い空間を実現したい方におすすめです。
また、木材そのものが吸湿性に優れており、四季の変化にも強いため、木造住宅は湿気の多い日本の気候には合っているといえるでしょう。
定期的なメンテナンスをおこなうことによって、長く住み続けることも可能ですので、そのあたりともうまく付き合っていける方には木造住宅はおすすめです。