家を購入しても、さまざまな理由で住宅ローンの支払いが難しくなることがあります。
ローンの滞納が続くと、売却ができないだけでなく、家が競売にかけられてしまうかも知れません。
返済に悩んだときは任意売却を検討しましょう。
ここでは任意売却についてメリットとデメリットや実際の流れ、注意点をご紹介します。
家の任意売却におけるメリットとデメリットとは
任意売却とは、ローンが滞り返済が難しいと判断された場合、「所有者」の任意で金融機関と合意の上、残債を残したまま抵当権や差し押さえを解除し、物件を売却することです。
一方競売とは債権者である金融機関が、ローンの担保である家を差し押さえ、強制的に売却することです。
売却といっても市場価格の7割ほどで落札されるため残債も多く、負担が大きくなります。
また、公売とは金融機関ではなく、税金回収のために役所が家を差し押さえ、売却することをいいます。
メリットとデメリット
任意売却のメリットは、通常の不動産売却と同様に良い条件で購入してくれる買主を選べるため、市場価格に近い価格で売却できるところです。
また、競売のように公告されないため、周囲にローンの滞納を気付かれないことや売却にかかる諸経費を売却代金から支払えるため、お金の持ち出しがないのもメリットといえます。
デメリットは、連帯保証人や連帯債務者の同意が得られないと手続きが進まないことや、ローンの滞納により信用情報機関に登録される可能性があることです。
家の任意売却の流れとは
任意売却の流れ
●1.不動産会社に相談
●2.ローン残高の確認と物件査定
●3.債権者との交渉
●4.任意売却(販売)手続き開始
●5.購入者選定・売買契約の締結
●6.引き渡し
相談から引っ越しまでは、通常3か月から5か月ほどかかります。
任意売却には「ローン残高証明」などの書類が必要です。
事前に金融機関にお願いして用意しておきましょう。
また、任意売却でも通常の売却と同様に仲介手数料(成約金額×3%+6万円+消費税)がかかります。
家の任意売却時の注意点とは
任意売却はローン返済を滞納した場合の有効な解決策ですが、条件としてローンを数か月に渡り滞納していなければできません。
また通常の売却よりも安くなる可能性や、半年程度の時間がかかるなどの注意点があり、デメリットも把握しておく必要があるでしょう。
長い期間売却できなければ競売となる可能性があることにも注意が必要です。