住宅メーカーが近年、力を入れているスマートハウスですが、徐々に浸透していて着工数も年々増えているようです。
この住宅が何故注目を集めているのか、その仕組みやかかる費用、そして住むメリットなどについてひとつずつ解説していきますので、最後までご覧ください。
不動産購入で人気のスマートハウスとは何か
あるデータによりますと、スマートハウスについての認知度は、名前だけ知っているという方を合わせると87%を超える数値になっています。
つまりおおかた、9割の方が知っているわけですが、どういったものなのかまで知っているのは、全体の3割にも満たないのが現状です。
スマートハウスとは、簡単に言うと「IT技術を使い、家庭内の照明や冷暖房などの設備機器を制御し、家庭内のエネルギー消費量を最適にコントロールする住宅」です。
そしてこのIT部分の要となるのがHEMSという電子機器で、これを利用することで電気を上手く使うための電力マネジメントが可能になるのです。
スマートハウス購入に必要な費用について
このスマートハウスは購入時に通常の住宅よりも建設費が高いと言われますが、それは当然のことで、まずは太陽光発電システムの設置に費用がかかります。
太陽光発電システムは通常の家屋であれば百数十万円の単位で初期投資が必要となり、さらに定期的なメンテナンスも欠かせないため維持費もかかります。
また心臓部とも言えるHEMSに対応する電化製品を揃えるためのお金も必要で、対応していないものはHEMSとして機能しませんので注意してください。
他にもシステムのアップデートも考えておかなければいけませんが、これからの社会は創エネや省エネ、そして蓄エネの時代ですので、これが標準となっていくと思われます。
スマートハウスを購入するメリットとは
スマートハウスのメリットとしてもっとも大きなものは、太陽光発電システムによって作り出す電力を利用できる点で、つまり電気料金の大幅な削減ということになります。
この創エネは電気代が抑えられるのはもちろんのこと、一定以上の電力を作り出せるのであれば逆に売電ということもできるかもしれません。
蓄電という点で見ていくと、たとえば災害時や停電時に非常用の電力として活用できますし、他にも電気自動車への電力供給もできます。
省エネとしてはHEMSによる電気の見える化で、電化製品の電力使用状況が把握でき、総合的な電力マネジメントが可能になります。